概要
飾り物は200年以上の歴史を持つ高山独自の粋な文化です。全国でこの例を見る地域は他には有りません。かつては町家の表格子を外して幔幕を張り、金屏風や銀屏風を背に飾り物を披露しました。町内各組が競い合っての、さながら大人の知恵比べのようでした。しかし時代の移り変わりとともに格子を備えた町家も少なくなり、廃れかけた一時期商店のショーウインドウで試みた事もありましたが、平成4年からは一般公募し集中展示を行なっています。
毎年1月、その年の干支と宮中歌会始のお題をテーマに、高山市民に限って作品を募り、高山市民文化会館にて公開展示を行なっています。
飾り物の由来
天明七年(1787)、時の郡代大原正純が、陣屋稲荷の初牛祭に二十四孝の飾り物を奉納したとあるのが、文献に見られる最も古い記録で、江戸時代の中頃にはすでに恒例化していたようである。
(参考)高山市飾り物同好会編集「雅び心・遊びごころ・・・飛騨高山の飾り物」
募集要項
令和8年新春飾り物展のお題は、干支「午」、歌会始お題「明」です。
詳細については、10月頃にお知らせします。
これまでの飾り物

令和6年新春飾り物展<辰、和>
展示概要
- 会場 高山市民文化会館 3階講堂
- 展示期間 令和6年1月19日(金)~21日(日)
- お題 令和6年の干支「辰」、歌会始のお題「和」
- 点数 48点(うち2点は飾物同好会の参考出展)
講評
辰は五回目である が、 道具や着想も 優れた作品が多かった 。全体にレベルは向上している 。
和は、 初めて のお題であり 難しい題材であったが、 皆さんよく 考えられている 。
- 干支[辰]
- 天位「竜」 着想に見合う 道具を選択され、 飾り 付けも 良く 、 竜のスケール感が出ている
- 地位「龍口手水」 着想に対する 三点の道具の選択と 飾り付けで雰囲気が出ている
- 人位「雲竜」 道具の選択が良く 、 竜と 雲の雰囲気が良く 出ている 作品である
- 歌会始[和]
- 天位「和琴」 着想に対する 道具の選択と 下に敷いた道具によって作品が際立っている
- 地位「和宮降嫁」 和宮降嫁の長い行列の雰囲気が良く 出ており 、 華やかさもある
- 人位「皇女和宮様降嫁の行列」 着想に対しての飾り 方は良いが華やかさ が欲しい作品である
テーマ 干支「辰」
天位「竜」

地位「龍口手水」

人位「雲竜」

飾り物保存会賞「雲となり竜となる」

佳作「龍踊(じゃおどり)」

佳作「手水の龍」

佳作「龍神臺からくり」

テーマ 歌会始「和」
天位「和琴」

地位「和宮降嫁」

人位「皇女和宮様降嫁の行列」

佳作「美し大和」

佳作「平和の礎(いしじ)」

作品詳細
新・飾り物の話
以前公開した「飾り物の手引き」を修正・追加し、高山「飾り物保存会」監修の「新・飾り物の話」を公開しました。
以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。
なお、以下を参考にご覧ください。また、PDF内の「しおり」をご利用ください。
この冊子は、 下記の四つのパートから構成されています。
興味あるパートについてご覧いただければと思います。
- 高山の 飾り物の考察・・・ 1
ここでは江戸からの作品を見て 次代への方向を考察します。 - 飾り物の手引き パート Ⅰ ・・・ 65
ここでは伝統の飾り物を「つくる」ときについて記します。 - 飾り物の手引き パート Ⅱ ・・・ 70
ここでは飾り物の 「観賞・評価」 する場合の 留意点ついて記します。 - 飾り物の手引き パート Ⅲ・・・ 78
ここでは飾り物の 作品の 「道具と飾り 」 について 見てみます。