平成29年 飾り物展

[目次] 展示概要 テーマ「酉」 テーマ「野」 ヤングチャレンジ

展示概要

◆会場 高山市民文化会館 3階講堂
◆展示期間  平成29年1月13日(金)~15日(日)
◆お題 平成29年の干支「酉」、歌会始のお題「野」
◆点数 一般70点(うち2点は飾物同好会の参考出展)、ヤングチャレンジ45点

<講評>

◆全体として
 全体にレベルが高く、首を傾げなければならない作品が少なかった。しかし、干支「酉」を鶏以外の鳥で表現してあるものがあり残念であった。

◆ テーマ・干支「酉」について
・天位 「鶏舎」 鶏が一斉に鶏舎から首を出して餌を食べている姿が、いかにも愛嬌があって面白かった。
・地位 「金鶏城」 塩谷筑前守の築いた山城の状況が良く再現されていた。
・人位 「軍鶏」 負けた軍鶏の姿に現実感があってよかった。

◆テーマ・歌会始お題「野」について
・天位 「夢は枯野を…」 ほとんど空白に近い飾り物で、死に際の芭蕉の淋しさがよく出ていた。
・地位 「野良仕事」 古い茶筅を農夫に見立てた点が良かった。
・人位 「野外劇場」 文房四宝をうまく組み合わせてあって、飾り物らしい飾り物だった。

≪テーマ「酉」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

鶏芸 蹲、蓋置 高山飾物同好会  

<解説>

蓋置を頭飾りと鉦に見立て、一重ヶ根温泉に伝わる鶏芸を表現

天位 鶏舎 琴柱、拍子木 星文 達守 大新町2

<解説>

琴柱を鶏、箱を小屋、拍子木をエサ入れに見立て

地位 金鶏城 入れ子盆、箸置、椀 野澤 竜弥 冬頭町

<解説>

入れ子盆を山、椀と箸置を城に見立て、金鶏城と呼ばれた丹生川の尾崎城を表現

人位 軍鶏 鯨カギ 下会所 健三 下林町

<解説>

鯨カギを軍鶏に見立て、闘鶏を表現

飾物同好会賞

酉の群れ つまみ面引鏝 三川 博 三福寺町

<解説>

左官のつまみ鏝を酉に見立て

佳作 にわとりの親子 香盆、灰押え、香炉 にんじん会 天満町1

<解説>

香炉を餌入れ、灰押えを鶏の親子に見立て

佳作 尾長鶏 帯、帯締め 小鳥 比乃 大新町2

<解説>

帯と帯締めを尾長鶏に見立て

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≪テーマ「野」≫

作品名 道具名 出品者 町名

特別

展示

野営(キャンプファイヤー) 茶筅、帛紗 高山飾物同好会  

<解説>

帛紗をテントに、茶筅をキャンプファイヤーに見立て

天位 夢は枯野を… 覚帳、印鑑 蓑田 祐三 天満町6

<解説>

覚帳を枯野に、鉄印を一人歩く芭蕉に見立て

地位 野良仕事 茶筅、茶筅筒、茶杓 吉井 正郎 八幡町

<解説>

茶筅と筒を人に、茶杓を鍬に見立て、野良仕事を表現

人位 野外劇場 硯屏、硯、墨 八幡鳳凰台組飾り物同人 大新町

<解説>

硯を舞台、墨を人に見立て

佳作

野帳 本、矢立 倉坪 哲也 上一之町

<解説>

和紙に筆で種々スケッチした本の上に矢立をのせるて

佳作 野牛 滑車 若田 義隆 大新町1

<解説>

滑車を野牛に見立て

佳作 野みちを行けば 印譜帳、印判、印判入れ 長瀬 力造 石浦町3

<解説>

印譜帳を野の道に、印判を石碑や行き交う人に見立て

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≪ヤングチャレンジ部門≫

作品名 道具名 出品者 学校
入賞 ミミズを運ぶトリ ハサミ、ネリゴム 阪本百花 飛騨高山高校

<解説>

細長いネリゴムをハサミで切る様子を、鳥がミミズを咥えた姿に見立て

入賞 親子の行進 食器 福田衣里・森田美紀 高山西高校

<解説>

大小の食器を鳥の親子に見立て、行列して歩く姿を表現

入賞 酉の刻・扇の的 安全ピン 田堀はるか 高山西高校

<解説>

屋島の戦いで那須与一が酉の刻に行った扇打ちの場面を表現

入賞

2羽鳥 修正テープ 建石優歌・中村真依 高山西高校

<解説>

修正テープを二羽の鳥に見立て、二羽の鳥と鶏をかけた

入賞 啄む ハサミ、ネリゴム 中谷佳那子 斐太高校

<解説>

ネリゴムをハサミで切る様子を、鳥がえさをついばむ姿に見立て

入賞 トリ 三角定規 瀨上京介 斐太高校

<解説>

三角定規を組み合わせ、鳥の頭に見立て

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