バックナンバー(広報第92号)

 2005/02/05 更新(広報第92号より)  近代文学館 第二回企画展


『俳人仲間』の世界展 2月5日(土)〜13日(日)

瀧井孝作の作品『俳人仲間』は、五編からなる長編小説で、文学と異性を通して少年から青年へと変貌していく自身の姿を核に、俳人河東碧梧桐との出会いと、明治の末のころの高山の文化や街に生きる人々の姿を描いています。

一九七一年(昭和四十六)、作者七十九歳のときに新潮社から出版されると、翌年日本文学大賞を授与され、それまでの彼の文学活動に対する再評価の契機となった記念すべき代表作です。

今回の企画展は二部構成とし、第一部では、小説中の第二編「飛騨高山にて」・第三編「ノンキな店員」に描かれる碧梧桐と高山の主な俳人たち、また、少年期の瀧井が働いていた川上魚問屋で接した人々の、いわば文学と職場の両面で登場している人たちを、遺墨や遺品を展示して紹介します。



また、第二部では、作品に描かれた当時の町筋や場所を図示し、実際の地図の上で視覚的に確認しながら、一部とあわせて『俳人仲間』の作品世界を実在感を持って味わうことを目指しています。  

常設展の「瀧井孝作」の部ですでに解説済みの作品であり、小説の内容も当地で周知のものですが、虚構と実像とを繋ぐことによって、作品が身近なものとなり、観賞の領域がいっそう広がればと願っています。

 2005/02/05 更新(広報第92号より)  文化伝承館(仮称) オープニング記念事業

文化伝承館(仮称) オープニング記念事業 4月22日(金)〜24日(日)

高山市が建設を進めている文化伝承館(仮称)は、3月完成する予定です。

城山の金森将監屋敷跡という、歴史的にも文化的にもたいへん意義のある場所であり、高山市の文化活動の拠点となるものと喜んでおります。

(社)高山市文化協会は、この文化伝承館の完成を祝い、4月22日から24日までの三日間、次のような記念事業を実施します。


■飾り物展
・テーマ/「新高山市」
・応募資格/市内の個人または団体
・応募点数/個人、団体とも1点
・応募方法/市民文化会館に備え付けの応募申込票で。
 高山市文化協会まで(FAXでも可、34−6877)
・締切/3月31日


■お茶会
市内の各流派の方々のご協力を得て、邦楽の演奏をお聞きいただきながら開催します。

・お茶券/大人500円・子ども100円(市民文化会館で発 売予定)

※野点は、晴天の時のみ


■その他にも記念事業を計画しています。具体的な内容は、次号の高山市文化協会の機関誌「広報 高山の文化」等でお知らせします。

詳しいお問い合わせは、高山市文化協会へ 電話34−6550

 2005/02/05 更新(広報第92号より)  天使の歌声 ウィーン少年合唱団


主催(社)高山市文化協会

5月11日(水)18:30開場19:00開演 高山市民文化会館大ホール

世界中の人々を魅了している「ウィーン少年合唱団」の美しい歌声をお楽しみください。

指定席・4,500円[メセナ会員は4,000円]
自由席一般・3,000円[メセナ会員は2,700円]
高校生以下・2,000円

◆チケット発売開始
高山市民文化会館窓口 4月3日(日)午前9時から
[メセナ会員は4月2日(土)午前9時から]


 2005/02/05 更新(広報第92号より)  高山の文化を高めた人々25


生涯にわたって教育を実践 中西忠節(なかにしいさお)

文:山本 弘

昭和の始めころ、義務教育は尋常科六年間で、後は中学校(五年間)へ進むか、高等科(二年間)でもう少し勉強するかという時代であった。

当時の高山町には、東(尋常・男子)、西(高等尋常・男子)、南(高等尋常・女子)の三つの小学校しかなく、私は東校(尋常)を卒業後、西校の高等科に進んだ。

そのころの西校の高等科は、商業科と工業科に分かれており、すでに職業教育が行われていた。特に、工業科の教育施設は本格的なもので、木工室・動力室・塗装室が完備されていた。それらを設計し、運営していた教育主任が、これから語ろうとする私の恩師の中西忠節先生である(私たちは、親しみを込めて「チュウセツ先生」と呼んでいた)。


その中西先生の指導を受けた中でも特に技術が高かった青山君は、卒業するとき、縦・横六尺(約一八〇cm)の二段重ねの本棚(図1)を製作し、展示即売会で十八円で売れた記憶がある。家一軒が二百円くらいで買えた時代のことだから、たいへんな値段である。



さて、私が岐阜師範学校二年生の時の話である。手工科の授業に自由製作があり、他の生徒たちは、正規の週二時間だけで、小さな本棚を作っていた。私は、部活動のない日は時間がたっぷりあり、また、頭の中には西校時代の青山君の本棚のことがあったことから、毎日、手工室に入り浸り、当時持っていなかった勉強用の大きな机(図2)の製作に取り組んでいた。





そんなある日のことだ。私の後ろで作業を見ていた大村先生が「山本、君はどこから来た」と尋ねられた。私は何気なく「はい、西校です」と答えたところ、大村先生は「うむ、そうか」とうなずいて去って行かれた。すると、隣にいた友人が「お前、常識がないやつやなぁ。県内に西校という名前の学校が、一体いくつあると思っとるんや」という。さすがの私も、気がついた。師範学校は教員配置の関係で、全県から生徒が来ていたのである。その友人は続けた。「きっと、君が今作っているこの大きな机と、西校が結びついて、すぐに高山西校と分かったんだろうよ。君って幸せなやつだなぁ」

これが中西先生が育てられた高山西校工業科の「実績」である。私は、年を経るほどに、この話の持つ意味を深く感じている。かつて、一人の業績で、全県に学校の名を残した人がいただろうか。今のように、世界中のできごとがすぐに分かる時代ではない。高山線はまだ萩原までで、全線開通はその二年後のことである。出身が飛騨だというと「今でも猿と一緒か」とからかわれ、その名前を言いづらかった時代の話だ。そんな昔「高山に西校あり」と認められていたのである。



中西先生の功績はこれにとどまらない。版画家の守洞春氏を講師に招き、いち早く学校教育に版画を取り入れたのをはじめ、子ども会の育成、新聞教育、同和教育など、さまざまな分野で次々と頭角を現わされた。子ども会のジュニアリーダークラブ、刈谷市子ども会との交流、宮川への鯉の放流などを手がけられたのが、中西先生であることをご存じだろうか。

これらのことを含め、先生の足跡の多くが今も連綿と受け継がれていることを考えるとき、中西先生は、確かに私たちの心の中に生き続けていると思わずにはいられないのである。

 2005/02/04 更新(広報第92号より)  (社)高山市文化協会加盟団体催事のお知らせ

◆墨彩画の詩人 山内大童展

・2月26日(土)〜6月12日(日)
・会 場/光記念館
・入場料/大人900円、 高大生700円、小中300円

・「御伽草子」「童」「河童」などをテーマに、ぬくもりのある、生きていく勇気を与えてくれる絵です。

 2005/02/04 更新(広報第92号より)  ◆平成17年度 高山メセナメイト会員募集

◆早めに申込みを

◆文化協会会員は、自動的に高山メセナメイト会員として登録されます。

◆ 今年度の会員有効期限は3月31日です。会員になると、催し物のチケットが発売前日に1割引で購入できる特典があります。申し込みは文化会館窓口へ。

 2005/02/04 更新(広報第92号より)  (社)高山市文化協会に入会しませんか

−どなたでも入会できます−

社団法人高山市文化協会は芸術・学術をはじめ、文化の普及・向上に関する事業を行い、地域の文化事業の充実と文化の発展に寄与することを目的としています。
 
〈事業の内容〉
1.飛騨文芸祭の主催
2.伝統芸能及び現代芸能の発表会の開催
3.文化講演会及び各分野における展示会の開催
4.文化先人及び文化功労者の顕彰
5.機関誌その他文献の刊行
6.文芸資料の調査収集展示
7.地域の代表的美術作品の保存及び展示
8.高山市の文化事業の受託
9.各種文化行事への後援
10.その他、目的を達成するために必要な事業

法人格を持つ当協会は、主体性を持って次のような事業を行っています。

新しく高山市民になられた方々も併せ、右の趣旨・事業をご理解いただき、共に文化発展のためにご活躍くださる方のご入会をお待ちしています。

◆会費  年会費 入会金
個人会員 三千円 三千円
団体会員 六千円 六千円
賛助会員 一万円

◆入会申込み 
 高山市民文化会館内(社)高山市文化協会 電話34−6550