バックナンバー(広報第87号)

 2004/04/20 更新(広報第87号より)  ユネスコ協会と手をつないで高山祭を世界無形文化遺産に


(社)高山市文化協会 会長 小鳥幸男

昨年十月十七日にパリで開かれたユネスコの総会において、新しく世界各地の伝統芸能や民俗儀式などを守る「無形文化遺産保護条約」が採択されました。これは、従来からある自然や文化財を対象とする「世界遺産」とは全く別の意味を持ったものです。我が国では、今国会で批准される見通しになっています。

とかく世界遺産といえば、屋久島などの自然を対象にした自然遺産や白川郷などの文化遺産を連想しがちですが、こんどの「無形文化遺産」はこれらと一線を画すものです。この登録基準には“社会的な活動や儀式・祭り”が挙げられており、これに高山祭が適合すると思われます。高山祭は既に国の重要民俗無形文化財に指定されており、何にも増して祭りを維持している屋台組という組織が、今度の条約の考えているところです。

つい「世界遺産」といえば「町並み」を文化遺産と短絡して考えがちですが、世界各地のこれら指定遺産を見た感じでは、高山の町並みはまだまだ整備を必要とする、ある意味では百年先の話のような気がします。それと、今度の「高山祭を無形文化遺産に」というのは根本的に異質なものです。

いってみれば高山祭はすぐにでも登録の対象となり得ますし、もしこの指定を受けることができれば、町並みの文化遺産登録への励みとなって、百年先だったものが五十年先くらいに近づくかもしれません。

当協会は高山ユネスコ協会と力を合わせて、当面のこの運動を重点的に推し進めていきます。

この運動は、あくまでも純粋に文化を守る運動です。結果としてそれが観光に寄与するならば最高です。世界は常に新しい流れをつくっています。その流れに適切に乗ることが、何よりの高山市の発展と、市民の幸せにつながることは間違いありません。多くの市民の皆さんの積極的な協力を当協会は期待しています。
 2004/04/20 更新(広報第87号より)  ◇郷土ゆかりの作家

●瀧井孝作(小説家・俳人)
明治二十七(一八九四)年、高山町空町生まれ。 代表作は「無限抱擁」。ほかに「野趣」(読売文学賞)や「俳人仲間」(日本文学大賞)など。



●江馬修(小説家)
明治二十二(一八八九)年、高山町空町生まれ。 代表作は「山の民」。ほかに「飛騨百姓騒動記」「受難者」など。



●福田夕咲(詩人・歌人)
明治十九(一八八六)年、高山町大新町生まれ。文芸界を中心に郷土の文化の発展に貢献した。主な作品は、詩集「春の夢」や歌集「山花ー束ー」など。




●早船ちよ(作家・児童文学者)
大正三(一九一四)年、古川町生まれ。高山町有楽町で育つ。代表作は「キューポラのある街」(厚生大臣賞、日本児童文学者協会賞)や「ちさー女の歴史」など。ほかに多くの児童文学作品を著した。


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  4月23日オープン 新図書館「煥章館」

文化協会の要望が実り「近代文学館」が併設




みんなが待ち望んでいた新しい図書館「煥章館」が、馬場町二(旧市役所跡地)に完成し、四月二十三日(金)にオープンします。

建物の外観は、かつてこの場所にあった煥章学校がモデルで、淡い緑色と白壁が印象的な和洋折衷建築となっています。

建物の延床面積は、三千八百三十七平方メートルで、旧図書館に比べて約四倍の広さです。また、蔵書数は、これまでより五万冊増えて約十五万冊となり、将来的には二十三万五千冊になる予定です。

なお、四月十八日(日)午前十時から午後五時まで、市民を対象とした内覧会が行われます。

煥章館の二階には、広さ約二百五十平方mの「近代文学館」が併設されています。

この文学館は、文化協会の強い要望によって実現したもので、郷土にゆかりのある次の四人の作家に関連した資料などが展示されます。また、郷土の文学活動に関する著作なども収蔵されます。


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  新年度役員の皆様・三年間どうぞよろしく


◎印は委員長 

●会長=小鳥幸男 ●総務担当副会長=前越静二 ●事業担当副会長=小林浩 ●振興担当副会長=河渡正暁

●総務部長=新澤愛子 ◆企画組織 ◎中村好明、銅島大衍、小瀬勝亮 ◆広報 ◎北野興策、水谷幸子、銅島大衍、丸山永二、小林伸子 ◆研修 ◎新澤愛子、小林佐代子、藤井久子

●事業部長=新田幸雄 ◆芸能 ◎新田幸雄、北野興策、坪内吉弘、中村重信、日野貢、田口保男、鈴木栄子、田近薫、加藤妙子 ◆美術 ◎長尾篤繁、桜井哲、本田廣重、北村淳三、瀬川健一郎、北平真由美 ◆文芸 ◎桐山吾朗、田之下徳重、住百合子、伊藤浩子、小県孝子 ◆伝統文化 ◎坂本武、鍋島道雄、中村重信、野畑国久、洲岬孝雄、殿垣幸子 ◆ユネスコ無形文化遺産登録の推進運動 ◎小林浩、澤木正子、小林伸子

●振興部長=平川治 ◆文化振興 ◎平川治、尾崎和廣、泉孝一、丸山永二、谷口津弥子、京極範子、小瀬勝亮 

●施設部 ◆高山市民文化会館=小瀬勝亮 ◆飛騨文学研究所長=桐山吾朗、伊藤浩子、小県孝子

●監事常任監事=小坂計時、監事=坂谷猛

●事務局 局長=小林浩、職員=林二三子


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  高山の文化を築いた人々22 加藤吉助


高山の文化を築いた人々22
観世流謡「吉祥会」創立者 加藤吉助

文・・・八賀サト子

「加藤のおじさん」近所に住む私達は、加藤吉助さんをそう呼んでいました。

明治三十六年一月一日生まれで、幼名は「虎造」。元郵政大臣だった古池信三氏とは、幼い時からの遊び友達で「信さま」「虎さま」と呼び合っていたと話していました。

高山市消防団長、高山市消防長を永年務め、出初め式などでの号令、訓辞など、よく通る大きな声はおじさんの自慢でもありました。

家業の京染商の関係で京都へ出かけることが多く、その時たまたま聞いた謡に興味を持ち、観世流の謡を習い始めたそうです。高山に帰り一人で謡うより友人知人と共に謡うのが楽しみとなり、夕方になると二階から謡の声が聞こえてきました。

やがて、謡を習いに来る人も多くなり「吉祥会」が発足すると、本業よりも謡の方が忙しくなり、店の帳場でも謡関係の仕事が多くなりました。小謡集などを編集したり、謡の番組を作ったりと、おじさんの生活の中で謡曲は切り離せないものになりました。

また、冠婚葬祭について高山のしきたりをよく知っていたので、相談や教えてもらいたい人達がよく訪ねてきていました。

高山の結婚式は一日、二日と長い披露宴が多かったそうですが、昭和三十年代に入ると結婚式の簡素化から、「公民館結婚式」が盛んに行われました。その中での謡は、公民館から依頼され、加藤のおじさんが謡っていました。

そこで高山の冠婚の習慣を基にして、厳粛な中にも優雅さのある結婚式のあり方をまとめた小冊子『御婚礼のあらまし』を作り、多くの人達に喜ばれました。当時結婚式を挙げられた方の家のどこかで、この冊子が見られるかもしれません。

また、「高山時間」といって意外と時間にルーズなことが多く、会議等の開催時間になかなか出席者が集まらず、始まりが遅くなることがよくありました。しかし、加藤のおじさんは時間に厳しく、きちんと守られ、高山市に「時を守る会」という会があり、表彰されたこともありました。

祭りは人一倍大好きで、春の高山祭屋台「龍神台」にも多くの貢献をされました。祭りには赤い陣羽織を着て、屋台のかじをとる「大でこ」の役は、おじさんの何十年もの務めでした。赤い衣装がよく目立ったので、観光客との記念写真のモデルになったり、龍神のからくりの謡曲「竹生島」を謡ったりして、高山祭はおじさんの大活躍の場でした。 

平成四年二月二十三日、春の高山祭を前にして亡くなられました。享年九十歳でした。


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  高山メセナメイト平成16年度会員募集


次のとおり会員を募集します。ぜひお申し込みください。

●会員の特典
1)高山市文化振興自主事業公演チケットが10%程度割引で一般発売の前日から購入できます。
2)高山市民文化会館及び近隣の文化施設の催し物案内を随時お届けします。
3)名古屋市等でのミュージカル、コンサート等の鑑賞日帰りバスツアーに割安で参加できます。
4)市内の博物館、同相当施設の高山メセナメイトが指定する「特別催物展」に割引料金で入場できます。

●入会方法
(社)高山市文化協会会費を添えて高山市民文化会館事務所へ直接お申し込みくださるか、お電話で事務局(33-8333)へお申し込みください。

●年会費
(年会費は下記口座へ振込願います)500円
(有効期間:入会日から平成17年3月31日まで)

〈振込先〉
飛騨信用組合けやき通り支店:普通預金 753981 口座名 高山メセナメイト
高山信用金庫駅西支店:普通預金 0109039 口座名 高山メセナメイト

◆問合せ先 高山メセナメイト事務局 TEL 0577-33-8333

 2004/04/20更新(広報第87号より)  香り高い芸術文化を鑑賞 文化振興自主事業のお知らせ



高山メセナメイトは高山市民文化会館等で行われる優れた舞台芸術を割安で鑑賞いただいたり、様々な催事情報をお知らせすることで、皆様の文化活動を支援する目的で作られました。 昨年度は津軽三味線の吉田兄弟やKiroroのコンサート、ミュージカルでは『アテルイ』『ステッピング・アウト』などを開催し多くの方にご来場いただきました。

今年度は下記のような催しを予定しています。多くの皆さんのご来場をお待ちしています。

平成16年度 文化振興自主事業

・ 7月15日 小椋 佳「歌談の会」

・ 9月14日 飛騨の音、日本の音楽 オーケストラアンサンブル金沢

・10月 5日 金田龍之介 ひとり芝居「円空」

・11月19日 アイリッシュ・ダンス「トリニティ」

 2004/04/20 更新(広報第87号より)  第28回飛騨文芸祭作品募集

◆応募資格
 飛騨在住または在勤、もしくは出身者。
 十八歳以下の応募者に特別奨励賞を設けます。
 生年月日を 明記して下さい。

◆対象作品 いずれも四百字詰原稿用紙
 イ、小説・戯曲・児童文学等百枚以内 一篇
 ロ、随筆・評論等 二十枚以内 一篇
 ハ、現代詩 A4原稿用紙使用 一篇
 ニ、短歌・俳句 A4原稿用紙使用 五首・五句

「イ」の応募作品は平成十五年八月十六日から、今年八月十五日までに、創作または発表 したもので、本文芸祭以外の 公募選に応募して入選したも のを除く。「ロ、ハ、ニ、」 の応募作品は未発表のもの。
 前記篇(首、句)を超えても 不足しても、審査の対象とな りません。

◆応募方法
(1)自主応募
(2)団体(結社)等による推薦(用紙適宜)。
既発表作品の場合その発表印刷物またはコピーによるも可。
応募作品には、小説、戯曲、随筆、現代詩などの区別をそれぞれ明記。
「イ、ロ、」については、入賞した場合、ワープロ、パソコン原稿で提出すること 
◆締切期日
 平成16年8月15日(当日消印可)

◆送付先
 〒506−0053 高山市昭和町 高山市民文化会館内(社)高山市文化協会
◆発 表
 11月上旬
◆賞
 「文芸祭賞」各部門ごとに一名
 「江夏美好賞」小説に対し一名「入賞」十名
◆表彰式
11月10日「近代文学館」にて◆作品集 入賞作品を印刷発行
 応募者及び関係方面へ配布
 
◆その他
 応募原稿は返却しません。
 応募封筒に「文芸祭応募」と朱記して下さい。

◆問合せ
(社)高山市文化協会 電話34−6550


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  「マイコレクション展」開催のお知らせ


「マイコレクション展」を十月十六日・十七日の二日間、高山市民文化会館で開催します。

長い時間をかけて収集した大切なもの。苦労して探し求めたこだわりの品々。今となってはなかなか手に入れることがむずかしい、なつかしい味わいのあるもの。

そんなマイコレクションを自分ひとりの楽しみで終わらせることなく、大勢の方に見ていただいて、喜びを分かちあう良い機会ではないでしょうか。

高尚な美術品や骨董品とはひと味違った、楽しい魅力あふれる収集品の展覧会をぜひご期待ください。

募集要項については次号(五月中旬発行予定)にてご案内します。

問合せ先(社)高山市文化協会  電話 34−6550

 2004/04/20 更新(広報第87号より)  研修旅行のご案内


●日時
 七月二十五日(日)〜二十六日(月)

●行先
 大阪MBS劇場にて劇団四季「アイーダ」観劇と天神祭り・船渡御の観覧及び大阪歴史博物館など見学

●会費 四万円
(劇団四季S席入場料は文化協会負担)

●募集人員
 先着四十名(文化協会会員に限る)

 2004/04/20 更新(広報第87号より)  広報「高山の文化」に掲載します

(社)高山市文化協会加盟団体の行事・催事のお知らせ 原稿募集

高山市文化協会では、昨年度から、加盟団体の活動〈発表会催し物等)について、この広報を通じて広く市民の皆様にお知らせすることにしています。行事催事・事業等の予定および結果報告を事務局までお知らせください。タイミングを合わせ、順次掲載していきます。

◇記載要項
1.主題名 2.開催日時 3.開催場所 4.主催 5.内容紹介 6.その他(連絡先など)

 2004/04/20 更新(広報第87号より)  (社)文化協会に入会しませんか

(社)文化協会に入会しませんか
…………どなたでも、入れます…………

社団法人高山市文化協会は、芸術・学術をはじめ文化の普及・向上に関する業務を行い、地域の文化事業の充実と文化の発展に寄与することを目的としています。

(事業の内容)
1.飛騨文芸祭の主催
2.伝統芸能及び現代芸能の発表会の開催
3.文化講演会及び各分野における展示会の開催
4.文化先人及び文化功労者の顕彰      
5.機関紙その他文献の刊行
6.文芸資料の調査・蒐集と展示
7.地域の代表的美術作品の保存及び展示
8.高山市の文化事業の受託
9.各種文化行事に対する後援
10.その他目的を達成するために必要な事業

ぜひ趣旨をご理解いただき、共に文化の為にご活躍いただきたいと思います。
  
皆様のご入会をお待ち申し上げます。

個人会員…年会費三千円/入会金三千円
 団体会員…年会費六千円/入会金六千円
 賛助会員…一万円

◆入会申込先 
 〒506−0053 高山市昭和町 高山市民文化会館内
(社)高山市文化協会 電話34−6550

※高山市文化協会会員は、自動的に高山メセナメイト会員として登録されます。(この場合、個人会員は一名、団体会員は二名、賛助会員は三名が対象となります。)


 2004/04/20 更新(広報第87号より)  観客を魅了「ステッピングアウト」


前田美波里主演ミュージカル

二月二十九日、市民文化会館大ホールで、文化振興自主事業「ステッピング・アウト」を開催しました。

会場に詰め掛けた約千人の観客の皆さんは、前田美波里らの爽快なタップダンスミュージカルに盛んな拍手を送っていました。

タップダンスを通して織り成す人間模様と、困難を乗り越えて変わっていく登場人物の姿は、私たちに、チャレンジすることの素晴らしさを教えてくれるようでした。